第4回実習
歯科と救急医療
- 有事にすぐ使える知識と実践-
●日時:平成31年2月3日(日)9:30~17:00
●講師:榊原 吉治 氏
講師からのメッセージ
歯科と医科は同じ医療を担う立場でありながら、従来その関係は遠い存在でした。近年、口腔疾患と多くの全身的な病気には深い関係があり、歯科医科連携が重要視されています。また、リスクの高い患者であっても、医科とタイアップしていれば、治療や術前術後管理が円滑に行うことができ、患者にも非常にメリットがあります。全国的に研修医から人気のある臨床研修病院の指導医が、歯科の先生方の日常診療で非常に役立つ救急総合診療の知識と技術を、基礎から「分かりやすく」、「楽しく」伝授いたします。
講演内容
- 歯科に関連する救急疾患、その予防と対策
- 歯科処置中に患者がショックになったときの適切な対応(実習を含む)
- 歯科医から救急科に紹介された実症例集(義歯誤飲など)
- 意識消失の診断と治療、歯科処置中は意識消失を起こしやすい?
- うまい創傷の治し方、顔面外傷の適切な処置、被覆材の選択
- 使える「漢方薬」、歯科診療のウリになる漢方の知識
- 有毒生物に咬まれたら(マムシ、犬猫、蜂、ムカデ、ダニ、蚊その他)
- 誰も教えてくれなかった「めまい」の診断と治療
- 外来で問題になるトラブル患者の対処法、白熱する救急現場の実際
- 人を惹きつける、うまいプレゼンテーションの極意
略歴
- 2005年
- 愛知医科大学医学部卒業
トヨタ記念病院初期研修医
- 2007年
- 福井大学付属病院救急総合診療部助教
- 2008年
- トヨタ記念病院救急科医員
- 2012年
- トヨタ記念病院救急科医長
所属学会・資格
日本救急医学会救急科専門医
臨床研修指導医
愛知DMAT隊員
最近の文献
- 月刊誌「治療」2008; 90(10): 2609-2612
こんなときどうするの?救急外来対処法「クモ膜下出血」
- 月刊誌「レジデント」2014/9 Vol.7 No.9 P.58-69
皮膚外傷のマイナーエマージェンシー「動物咬傷:犬猫、マムシ、ハチアナフィラキシー」
- 「判読ER心電図」西村書店 著:A.マトゥー 翻訳:榊原吉治ら、岩瀬三紀
- 「ER心電図の超速診断-救急現場で初心者から役立つ」西村書店
著:J.L.マーディンデール 翻訳:榊原吉治ら、岩瀬三紀
- 第30回臨床研修研究会,ERを主軸にした初期研修
- 第40回日本救急医学会総会,マムシ咬傷により心肺停止に至った一例
- 第33回日本超音波学会,高度貧血患者の左室収縮機能の検討
- 第30回小児救急医学会総会,小児マムシ咬傷の検討