むし歯が減少する一方で、子どもの叢生や不正咬合が増加しています。生田歯科の調査では、中学生の5人に4人が不正咬合を持ち、原因を探るために0歳からの口腔調査を開始しました。調査結果から、哺乳期の口腔育成が重要であることが判明し、母乳育児の期間や方法が将来の口腔健康に影響を与えることが示されています。正しい哺乳方法と期間を理解し、子どもの口腔健康を守るための取り組みが求められています。本セミナーでは実技、実習を中心に保育のリアルを体験していただきます。
キーワード
不正咬合:子どもの叢生や過蓋咬合、反対咬合の増加とその予防の重要性。
哺乳育児:母乳育児の期間と方法が将来の口腔健康に与える影響。
口腔育成:0歳からの口腔調査と口腔機能発達不全症の予防方法。
熊本県保育協議会 食育アドバイザー
チャイルデント養成講座 指導医
日本保育歯科協会 理事
日本摂食支援協会 指導医
顎顔面機能咬合研究会 指導医
保育士国家資格(2018年取得)
介護支援専門員(2008年取得)

令和7年6月20日7年5月18日(日)9時30分〜17時 第一回PGC講演会が楠元キャンパスにおいて、会場受講とWeb受講にて開催されました。
今回は、講師に熊本県天草市の生田歯科医院にて診療され国家資格の保育士と介護支援専門員の資格をお持ちの藤原康生先生をお招きし「赤ちゃんから始める口腔育成最前線」(実践編)―口腔機能発達不全症を極めるーとの演題でご講演をいただきました。
今回の講演は実践編とのことで各自にて哺乳瓶(できればビーンスターク製なければヌーク、母乳実感などでも可)ティースプーン、パナリング等を用意していただきました。
講演のテーマとして
Ⅰ.「食べる」機能を育てる哺乳の大切さ
Ⅱ.歯科医院での「話す」機能かんたん診断法
Ⅲ.その他の項目のキーワードは「呼吸」
Ⅳ.歯科医師が「妊婦検診」で伝える3つのこと
の順で講演されました。
Ⅰ.「食べる」機能を育てる哺乳の大切さについては、口腔機能発達不全症
(離乳完了前)において①哺乳方法(ラッチオンテクニック)を実習にて確認することができ哺乳瓶のまとめとして、母乳実感は飲みやすさ重視、ビーンスタークは咀嚼力重視で切端咬合にむいている、ヌークは筋機能重視で哺乳時に咀嚼筋・舌筋と舌骨上筋群も使用し毎日の哺乳負荷が生後半年には大切で舌骨上筋群が育つとの説明があり、②離乳食は寝返りができ下顎の前歯が出て生中軸ができる6か月頃が目安とのことでした。(離乳完了後)においてお互いにスプーンを使い、食べさせ方でやらないほうが良いことも学びました。
成長の5原則として①順序性(一つの機能が次の機能を索引する)②速度の多様性(部位により発育の速度が異なる)➂感受性期の存在④方向性(上から下、中心から末端)⑤相互作用にて成長し、乳歯の萌出により食べさせる時期が決まるとのことで、感受性期は一生に一度しかなくゴールデンタイムが存在し、それは一生に一度しかなく後からは獲得できなく、上顎骨の感受性期は0~2歳で切端咬合が望ましいとのことで特に生まれて半年の哺乳が大切とのことでした。
Ⅱ.話す機能の診断法として、ことば脳の発達には1歳くらいまでに哺乳も含め切端咬合の子は1日2000回程の嚥下により大脳皮質に刺激があり構音障害になりにくいと言われています。
Ⅲ.呼吸については、狭い鼻腔の原因は感受性期での咬む刺激(哺乳)と飲み込むときの舌圧の低下によると言われています。 実習として1.引きちぎり2.ブクブクトレーニング3.あいうべ体操4.チューブ噛み5.舌回しトレーニングを紹介され実施しました。
Ⅳ.歯科医師が「妊婦検診」で伝える3つのこととして1.哺乳の大切さ 2.離乳食開始のタイミング 3.乳歯切端咬合以外は歯科へと今後の妊産婦に対して赤ちゃんの成長発育に歯科がどのようにかかわっていくかが大切であると学びました。
また、今回は赤ちゃんが産まれてからの0~2歳まで、特に半年までの哺乳の大切さを実習も含めて具体的に伺うことができ今後の臨床に大変有意義な講演でした。