歯科医師、歯科衛生士は、全身虚弱の入り口とされる口腔機能低下症を正しく評価、管理し、患者が心身ともに健康に過ごすために貢献するよう求められています。今回は、口腔機能検査の意味と検査結果の読み方に焦点を当ててお話ししたいと思います。また口腔機能のみでなく嚥下機能評価が必要な患者が含まれていることもありますので、当院でのオーラルフレイル検診の構想と取り組みを交えて分かりやすく解説したいと思います。
日本老年歯科医学会(代議員) 認定医・専門医・指導医、摂食機能療法専門歯科医師
日本障害者歯科学会(代議員) 認定医・指導医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会(評議員) 認定士
日本咀嚼学会(評議員)
口腔病学会(評議員)
日本臨床栄養代謝学会 認定歯科医
日本有病者歯科医療学会
日本歯科医学教育学会
日本遠隔医療学会
日本口腔リハビリテーション学会
日本顎口腔機能学会
日本口腔ケア学会

令和7年11月16日(日)第3回PGC講演会が楠元キャンパスにおいて、会場受講とWeb受講にて開催されました。
今回は講師として、東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 摂食嚥下リハビリテーション学分野准教授 中川量晴先生をお招きし、「口腔機能検査の読み方と嚥下内視鏡検査の適応」演題にてご講演いただきました。先生のご略歴を通して、世界各国の高齢化の違いと老年歯科の必要性、さらに日本がその分野の先駆的役割を担っていることから始まりました。
口腔の加齢変化の中で、口腔機能低下症の影響度と歯科の役割の重要性についてご説明され、口腔機能低下症の診断基準の7項目について各項目の要点をご教授いただきました。検査を通して、口腔機能低下症と診断された場合の管理指導の方法は、日本歯科医学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会に掲載されているPDFをご紹介いただきました。一方で、お子さんの口腔機能発達不全症へのアプローチについてもお話いただきました。
また口腔機能検査の各項目の有病率とそのエビデンスレビューを通して、実際の運用のポイントと保険診療での算定項目要点などもお話されました。
そして嚥下機能評価の中で偽陰性となりうる1/4をスクリーニングする上で嚥下内視鏡検査の重要性と適応についてもご講演いただきました。
一方で介護保険制度の変遷と口腔の介護保険について、さらに要介護者の口腔状態と歯科管理の現状について説明され、事業所側は口腔連携強化加算の算定要件の中で提携文書が必要で、歯科医療機関側でも知っておくべき要点をお話下さいました。
講習中、講演後の質問にもご丁寧にお答えいただき、大変有意義な半日講演でした。