●日時:平成28年11月20日(日)9:30~13:00
●講師:田中 健児 氏
多くの業界で人手不足が深刻化しています。いま社会の注目を集めている口腔ケアの担い手である歯科衛生士の人手不足も深刻化しています。サービス業の人手不足は、労働コストが市場の受け入れ価格と見合っていないからだと指摘する専門家の声がありますが、その専門家はビジネス書の中で「従来の業態を変えずに、従来通りの賃金でホスピタリティ度の高い労働を強いていて、人が集まらないと嘆くのは筋が違う。自由主義経済の原則は適者生存。人が来ないということは“適者”ではないのだ」と言っていました。この意見に異論のある歯科医師も多くいらっしゃるとは思います。しかし、異論だけでは「歯科衛生士が来ない」という現実を変えることはできません。コンビニや書店や薬局は、生き残りをかけて、従来の業態を大きく変えながら職場環境にも、これまでにない配慮を始めています。では歯科医院は従来の業態を変える必要はないのでしょうか?変える必要があることは、歯界展望の2015 年12 月号に掲載された寄稿文「パノラマX線写真で骨粗鬆症を発見する~歯科から始まる医療連携の構築」の指し示す方向からも明らかなはずです。文中で紹介されていた愛知県歯科医師会作成のポスター「あなたの骨、本当に健康ですか?」は次世代型歯科医院の一つのモデルを象徴しています。
本コースでは、次世代型歯科医院への取組み方、職場環境の見直し方などを事例を交えて解説します。
2001年に福岡県大牟田市でドクターの軍師役を務めるWillmake143を設立。ザ・クインテッセンスでの連載やドクター向けの経営セミナーや開業セミナーの講師などの経験が多数ある。2009年には大阪歯科大学で歯科界初の医療マーケティングの寄附講座を実現させ、日経MJ誌で紹介された。現在、日経ヘルスが主催する健康美容コミュニケーターコースに新設された「医科歯科連携プログラム」の運営事務局を務めている。